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動物食品機能学(動物資源化学)分野について

 動物食品機能学(旧動物資源化学、旧畜産物利用学分野)では、動物生産科学の専門性として食品免疫学,微生物学、遺伝子工学,糖質化学,分子生物学などの広範な知識を応用して,ウシやブタなどの畜産動物の保健生理機能の向上と安全な動物性食品(動物生産物)の高度利用に貢献するための研究を行っています。

 特に、畜産飼料や乳加工食品である発酵乳(ヨーグルト)やチーズ、食品に添加することで有用な機能を発揮する乳酸菌やビフィズス菌(プロバイオティクス)を研究対象とし、ヒトや動物の健康維持や疾病予防に寄与する免疫調節性を示すイムノバイオティクスやイムノジェニクス(粘膜免疫調節作用を有する菌やそれら有する免疫機能性因子)の詳細な解析や評価方法の確立を通して、プロバイオティクス新しい機能や利用可能性を発掘し、同時に動物食品の価値を向上させることを目指しています。

 また、腸内フローラがヒトや動物の健康や疾病に深く関与していることはよく知られるようになりましたが、個々の腸内細菌の機能やその利用価値について知られていることはほんの一部です。当研究室では、乳酸菌やビフィズス菌以外にも、ヒトや動物の腸内フローラモデルを用いた腸内細菌の培養を行っており、機能性の高い菌株の選抜や有効成分を単離・誘導することで,家畜の健全育成のみならず、医学・薬学への応用も視野に入れた研究を展開しています。


 研究室のメンバー自らがミルクや腸管試料から単離した乳酸菌やビフィズス菌の中に未知の機能性・有用性を探求し、新しい機能性食品・機能性飼料の開発を目指し、日々研究に励んでいます。研究者を目指す学生さんも、食品・製薬・バイオ工学系の企業への就職を目指す学生さんも、また社会人学生として研究を展開したい方々も、スタッフ5名体制で、キャリア構築に合わせたサポートをしています。見学・相談も随時受け付けていますので、気軽にご連絡ください。

 国内の大学、研究機関、企業との共同研究だけではなく、アルゼンチン(アルゼンチン乳酸菌研究所CERELA-CONICET)、チリ(コンセプシオン大学)、オランダ(ワーゲニンゲン大学)など、海外との研究交流も活発な、オープンな雰囲気の研究室です。

 

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