アルゼンチン国立乳酸菌研究所との共同研究&学術交流
January 31, 2020
令和元年10月からアルゼンチン国立乳酸菌研究所から主任研究員Julio Villena先生とPhD大学院生のLorena Arceさん, Leonardo Albarracinさん、Mariano Eleanさんが来日し、当研究室においてJulio先生とLeonardoさんは2ヶ月間、LorenaさんとMarinanoさんは3ヶ月間滞在し、共同研究・交流を行いました。
Julio先生は、本年度の東北大学教授として、拠点形成事業国際シンポジウム「FAIN-CFAI International Symposium on Food and Agriculture, 2019」での発表や大学院講義「生物資源利用学」の1コマを担当して下さいました。
当研究室の学生は、Julio先生大学院生学会への共同(日本食品免疫学会)参加・発表や、共同研究成果の原著論文や総説の投稿・公表も(当ウェブサイトのPublicationsをご参照ください)、お茶会などの研究以外の交流を通して、国際共同研究の楽しさや難しさを学ぶことができました。
令和2年度は、Julio博士が中心となってアルゼンチンにおいて研究拠点形成事業のシンポジウムが企画され、当研究室から教員と大学院生5名が渡航参加し学術交流を行う予定です。
神戸大学の大澤朗教授による大学院講義・セミナー
December 03, 2019
神戸大学 食の安全・安心科学研究センターより、昨年に引き続き大澤 朗 教授が来学(12月2〜4日)し、大学院特別講義(「草食動物にみる腸内細菌との共生」と「ヒト腸管モデルの開発と利用」)およびセミナー(「CFAI拠点形成に捧げる四方山話 実効する機能性食品開発のために」)を行って下さいました。
また、腸内細菌と免疫に関する当分野との共同研究打合せを行い、今後の研究推進に関する有意義な討論を行うことができました。
大澤先生は、食品の腸内細菌を介する生理機能性を評価することが可能な「Kobe University Human Intestinal Model(KUHIM)」と命名されたヒト腸管モデルを開発しました。本評価系は、海外のモデルに比べ腸内環境の再現度が高いモデルとして注目され、食品の生理機能性に関する動物実験に代わる評価ツールとして大いに期待されています。
大学院生や若手研究者が大いに刺激を受け、若手研究者育成の推進が大いに期待さます。また共同研究打合せを通して、今後の本事業における共同研究の益々の発展が大いに見込まれます。
本講義およびセミナーは拠点形成事業の一環として行われました。大澤先生に改めて感謝申し上げます。
当研究室OBと学生の交流
November 10, 2019
2019年11月11日に、当研究室OBである信州大学教授・下里剛士先生が学生二名とともに来仙されました。下里先生は、北澤先生の下で博士号を取得され、その後信州大でイムノジェニクス(免疫調節因子)などの研究でご活躍中です。
翌日2019年11月12日には下里先生と、森永乳業にお勤めなさっている当研究室OBの高橋典俊さん講義をして頂きました。下里先生には、ご経歴や今までの研究内容をお話し頂き、学生は皆興味深く聞き入っていました。高橋さんは森永乳業の人事に携わる側の視点で多くのアドバイスをしてくださり、特に就活中の学生にとっては非常に貴重な機会となりました。
当研究室のOBの方が企業やアカデミアでご活躍されている様子を肌で感じることができた2日間でした。
これからも偉大な先輩方に負けないよう頑張っていきましょう。
第24回日本乳房炎研究会学術集会
October 25, 2019
2019年10月26日(土)に東北大学大学院農学研究科青葉山コモンズ 大講義室において第24回日本乳房炎研究会学術集会が開催されました。本研究室からは、高木(M2)が、「乳腺上皮細胞における病原因子による炎症増強とシクロフィリンAの関与」という題目でポスター発表を行いました。
乳房炎に関する基礎及び臨床研究についての18題のポスター発表や、日本各地の乳房炎協議会の取り組みに関するシンポジウムなどが行われ、乳房炎による問題の現状やその対応について活発な議論が交わされました。また、日本乳房炎研究会の会長である、本学機能形態学分野の麻生久教授の基調講演では当分野における研究も紹介していただきました。
第126回日本畜産学会 in 岩手
September 16, 2019
酪農科学シンポジウム in 熊本
August 22, 2019
2019年8月23日に東海大学・熊本キャンパスにおいて酪農科学シンポジウムが開催され、北澤春樹教授と大学院生5名(周冰卉・有川優希・友常加恵・湯澤真央・土田咲絵)の計6名が参加しました。
大学院生は各自が自分の研究についてポスター発表を行い、各大学・企業の研究者の方々と質疑応答を行いました。
講演も拝聴し、新たな知見を得ることができました。また、学会後の情報交換会では他大学で研究に勤しむ学生の方々や酪農分野において最先端の研究に取り組んでいる方々とお話しをすることができ、私たち学生の刺激となる有意義な時間になりました。
学会の後は熊本観光も楽しみましたが、2016年に熊本県と大分県を中心に発生した熊本地震の被害のあとが3年が経過した現在でも残されており、復興活動について改めて考える良い機会にもなりました。
基礎ゼミ 〜ヨーグルト実習〜
August 01, 2019
東北大学では、全学部の1年生が、各学部・学内の研究センター・大学病院などに所属する教員が提供する166の授業テーマの中から興味のあるものを選んで受講することができる「基礎ゼミ」という授業があります。
今年度は、本研究室が「ミルクの神秘とヨーグルトの進化」というタイトルで基礎ゼミを担当しました。
ミルク・乳製品・ヨーグルトの性質やヒト・動物の健康との関わり、乳酸菌の機能とその応用を講義で学び、ヨーグルト製造実習を通して、乳酸菌がミルクからヨーグルトをつくるメカニズムを知り、自分たちで作ったヨーグルトを味わうなど、幅広く「ミルクと乳酸菌の科学」を学んでもらいました。
最終日のミルク・ヨーグルトの市場調査結果についての発表会では、本研究室の学生や教員も驚くような素晴らしい内容の発表をしてもらいました。
受講してくれた1年生の皆様には、このゼミで学んだ内容を生かして、健康的で充実した学生生活が送れるように、研究室一同応援しています!
2019年度 オープンキャンパス
July 30, 2019
7月30日、31日に東北大学オープンキャンパスが開催されました。
農学部(青葉山新キャンパス)にも大勢の高校生が集まり、各研究室のブースやキャンパスツアーで賑わいを見せました。
本研究室では、ヨーグルトや牛乳のpH測定、ヨーグルト中に含まれる乳酸菌の顕微鏡観察、乳酸菌飲料の試飲を行いました。今年はタカナシ乳業(株)から当研究室OGの桝水さんが来てくださり、協賛・提供して頂いたヒット商品「おなかへGG」に含まれる乳酸菌株について来場者に直接ご説明をして頂くことができ、研究室紹介ブースは大盛況に終わりました。
また、今年度は本研究室の北澤教授が「乳酸菌の免疫機能性」というタイトルで模擬講義を行い、高校生にも分かりやすい説明で、乳酸菌の機能とヒトや動物の健康との関連性の解明に向けた本研究室での取り組みや科学的な最新知見を中心に紹介しました。
ご来場頂いた高校生・保護者の皆様、協賛品のご支援を頂いたタカナシ乳業株式会社に心から感謝を申し上げます。
ヘルシンキ大学・医学研究科訪問
July 11, 2019
北澤教授とD2の周さんがヘルシンキ大学・医学研究科を訪問し、腸管の絨毛の役割に注目したVilli mini symposiumに参加し、研究交流を行いました。
北澤教授は、「Immunoregulatory efforts of exopolysaccharides from lab: new insights into molecular interactions with host cells」というタイトルで基調講演を行い、東北大学・CFAIの紹介や今後の共同研究への発展に向けた研究紹介を行いました。
シンポジウム後は広々とした綺麗な研究室を見学させてもらいました。
今後の東北大ーフィンランド大の研究交流への発展が楽しみですね。
第8回欧州微生物会議(FEMS) in スコットランド・英国
July 06, 2019
北澤教授とD2の周さん、JSPS研究員のAminulさんが英国・スコットランドのグラスゴーで開催された第8回欧州微生物会議(FEMS)に参加し、研究発表を行いました。
Aminulさん発表演題
Immunobiotics Lactobacillus'jensenii TL2937 alleviates dextran sodium sulfate induced colitis in mice
周さん発表演題
Selection of wakame assimilative lactobacilli and in vitro evaluation of their immunomodulatory potentials
修士・博士論文審査・発表会
February 14, 2019
2019年2月13日に修士・博士論文審査・発表会が行われました。当研究室の修士2年生3名(小松・中野・水野)と社会人博士の木村一雅教授(新潟青陵大学短期大学部)が、それぞれ15分間で研究成果を発表しました。
堂々たる発表と質疑応答を見て、研究室のメンバーもモチベーションが上がったようです。
発表した皆様、お疲れ様でした!
M1の有川がオランダのWageningen大学に短期留学しました
January 24, 2020
M1の有川が、拠点形成事業のサポートを受けてオランダのWageningen大学(Wageningen University & Research)に3週間滞在しました。
滞在中は、動物科学研究科のレクチャーやセミナーを聞く他、Michiel Kleerebezem先生やSylvia Brugman先生と、修士論文テーマとして取り組んでいる海藻と腸内細菌の共同研究に関してディスカッションの機会を頂きました。
滞在中の様子を当研究室サイト内のWageningen大学滞在ブログにも報告していますので、こちらも御覧ください。
https://tohokuagri.wixsite.com/lapc/blog
今回サポートして頂いた拠点形成事業に関わる皆様、快く送り出して頂いた動物資源化学分野の皆様、受け入れて頂いたワーゲニンゲン大学動物科学研究部門の皆様に厚く御礼申し上げます。
北澤准教授が食品系フォーラム「腸内から望む先制医療の行方」 で招待講演を行いました。
February 01, 2020
2019年1月31日〜2月1日に神戸大学百年記念館で表記フォーラムが開催され、北澤准教授が招待講演(「プロバイオティクスからイムノバイオティクス:小腸局所からの発信」)を行いました。
本フォーラムは先日当研究室を訪問して下さいました神戸大学の大澤 朗先生がご企画され、産業会を中心に多くの方々が参加され、「腸内から望む先制医療の行方」 に関する講演と活発な討論がなされました。
1日目は、北澤准教授の講演に続き、医薬基盤・健康・栄養研究所の國澤 純先生(「腸管ビッグデータから紐解く先制医療の近未来」)、大阪大学大学院医学系研究科の奥村 龍先生(「粘膜バリアによる腸管の恒常性維持機構」)、東京農工大学大学院農学研究院の木村郁夫先生(「腸内細菌由来短鎖脂肪酸と宿主代謝制御」)、慶應義塾大学先端生命科学研究所の福田真嗣(「メタボロゲノミクスが解き明かす腸内細菌叢機能とその制御」)から、大変興味深い最新情報をご提供頂き、その後総合討論を行いました。
2日目は、神戸大学において展開されている「神戸大学発腸管モデル」を用いた融合研究をご紹介頂き、大変刺激を受けました。特別講演では、ローバルニュートリショングループ代表取締役社長の武田 猛 氏より、機能性表示食品制度における臨床試験及び安全性の評価内容の実態に関するご講演を頂き、今後の展望について考える機会が得られました。
大変素晴らしいフォーラムで講演をする機会を頂き、オーガナイザーの大澤先生並びに運営スタッフの皆様に御礼申し上げます。
5大学共同開催フォーラム「食の安全・安心に資する食育・農育そして連携」
September 21, 2018
2018年9月21日(金)〜22日(土)に神戸大学百年記念館(六甲ホール)において、東北大学、岩手大学、東京大学、大阪府立大学、神戸大学の5大学に設置されている食品安全に関する研究センター(下記参照)が主催する第8回共同開催フォーラムが開催されました。
◯東北大学 食と農免疫国際教育研究センター(CFAI)
◯岩手大学 動物医学食品安全教育研究センター
◯東京大学 食の安全研究センター
◯大阪府立大学 食品安全科学研究センター
◯神戸大学 食の安全・安心科学センター
東北大学・食と農免疫国際教育研究センター(CFAI)の副センター長を兼務する北澤准教授が出席し、CFAIと他機関との連携について講演を行いました。
詳しくは、CFAIのニュースレター(下記リンク・PDF)をご覧ください。
http://www.agri.tohoku.ac.jp/cfai/newsletter/NewsLetter053.pdf
酪農科学シンポジウム 2018
September 20, 2018
研究室顔合わせのお知らせ
April 05, 2018
研究室新メンバーの顔合わせを4月16日(月)に行いました。
動物資源化学分野が新体制でスタートしました。
March 31, 2018
本日4月1日より、昨年度まで本研究室の代表として教鞭を執られていた齋藤忠夫教授(現名誉教授)のご退職により、准教授・北澤、助教・大坪、事務職員・佐藤のスタッフ構成となりました。学生は、新たに学部4年生3名、大学院生1名を迎え、全体でスタッフ3名、大学院博士課程後期3名、前期7名、学部4年生3名で、合計16名の新体制で、新年度がスタートします。
9月からバングラデシュより、日本学術振興会外国人特別研究員のAminulさんが加わり、研究室の国際交流がさらに活発化しそうです。
日本畜産学会第124回大会で学生4名が研究成果を発表しました。
March 31, 2018
2018年3月27日〜30日に東京大学農学部(東京都文京区弥生キャンパス)において行われた日本畜産学会第124回大会に動物資源化学分野の教員・学生が参加し、修士2年の学生4名が研究成果を発表しました。
佐藤 菜(口頭)
IIIYS-05 Development of immunobiotic evaluation system on PIE cells stimulated by DSS
○ Sato Nana, Kober Humayun, Albarracin Leonardo, Indoh Yuhki, Ohtsubo Wakako, Aso Hisashi, Saito Tadao, Villena Julio, Haruki Kitazawa
周 冰卉(口頭)
III28-01 Research on adhesion property of Bifidobacteria strains to human intestine
Zhou Binghui, Ikeda-Ohtsubo Wakako, Kitazawa Haruki, Saito Tadao
山田 滉介(口頭)
II28-02 Lactobacillus bulgaricus のラクトース取込みの対向輸送解析と低ガラクトースヨーグルトの開発
山田 滉介, 大坪 和香子, 北澤 春樹, 齋藤 忠夫
井形 愛美(口頭)
III28-15 TLR2 and 4 ligands stimulate inflammation/adipogenesis in porcine adipocytes
Igata Manami, AKM Humayun Kober, Tada Asuka , Albarracin Leonardo, Ikeda-Ohtsubo Wakako, Aso Hisashi, Yoda Kazutoyo, Miyazawa Kenji, He Fang, Saito Tadao, Villena Julio, Kitazawa Haruki
齋藤忠夫教授の最終講義および定年退職祝賀会が行われました。
March 24, 2018
3月9日(金)に、農学部・農学研究科大講義室 (東北大学青葉山新キャンパス・青葉山コモンズ)におきまして、当分野の齋藤忠夫教授による最終講義「酪農科学との45年の歩みと重み」が開催されました。会場には100名以上の教職員・学生および研究室を卒業されたOBおよびOGの皆様にご出席頂きました。
齋藤教授の最終講義では、牛乳・乳製品そして最近では乳酸菌とビフィズス菌の機能特性解明の研究一筋に打ち込んだこと、生い立ちや何故東北大学を選んだかから始まり、最後の研究までをまとめて淀みなく話されました。特に、大学でも国内外の学会でも「人との縁を大切にしてきた」 ことが自身だけでなく研究室そして東北大学の発展に確実に結びついたという話を情熱的に語っておられました。
講義終了後、場所を移して懐かしい元の農学部の雨宮キャンパス向かいの勝山館において、齋藤教授の定年退職祝賀会が開催されました。遠方からもOBおよびOG、旧職員や関係者の皆様にお越しいただき、数々のエピソードの披露や齋藤教授への感謝の言葉、ステージでの小ネタやオリジナルムービーなどで盛り上がり、蔵王酪農センター様から美味しいチーズのご提供も頂きまして、盛況の会となりました。
研究室一同、改めて、齋藤忠夫教授に心から感謝の意を申し上げます。
4月から齋藤忠夫教授は名誉教授として、各方面でのご活躍に期待しております。
齋藤教授からのコメント
「当日沢山の皆さんに最終講義を拝聴して頂いたことに心より感謝申し上げます。 今後とも、研究室の益々の発展のために、皆さんのご指導ご鞭撻を宜しくお願い申しあげます。 平成元年11月に着任してから約30年、本当に長い間有難うございました。」